6才のうちからの矯正のすすめ
~なぜ当院は、大人の矯正を勧めないのか?~ 昨今、お笑い芸能人が歯を治してカッコよくなったり、スポーツ選手が歯並びを治しながら大会に挑んでいることがニュースなどで取り上げられることが有ります。 これは見た目はもちろん、噛み合わせの健康や運動に及ぼす重要性や影響が大きいことが世間に認められてきたと言うことでしょう。 事実、よく噛むことで脳の活動が活発になり、認知症予防にもなることが関連学会でも証明されています。 そのような背景もあって、当院にも歯並び治療の相談をご希望の方が大人、子ども問わずいらっしゃるようになりました。 しかし、実は当院では25歳以上の成人の歯並び治療は積極的には勧めていません。と言いますのも、成人の場合、かみ合わせを歯並び治療で治すことは体に大きな負担を与えるからです。 永久歯は6歳から生え始め、12歳頃にすべて生え変わります。そうすると成人の場合、現在の歯並びになって既に10年が経過しており、その歯並びはその人の生活習慣に強く馴染んでしまっているのです。 歯並びは多くの場合遺伝半分、生活環境半分で決まります。 しかし、でこぼこ歯並びの場合は歩かないとか、前屈み生活が長い、よく噛まないなどの生活習慣を強く影響受ける為、一時的に歯並びを矯正治療しても、同じ生活習慣を継続しているとまた戻ってしまうことも見られるのです。 それだけでなく新しい歯並びに体が慣れず、顎が痛いとか、歯並びはキレイなのによく噛めないなどの症状を起こしてしまうこともあります。 しかし、かといって幼稚園から装置を入れなくてはならない、というのでもありません。そのお子さん一人一人にあったタイミングで矯正治療を開始し、なるべく短い期間で装置を入れて精神的・肉体的にお子さんに負担をかけないよう予め診査診断をしておいて、計画を立てておけばいいわけです。 そういう訳で当院は成人の矯正治療はあまりお勧めせず、逆にお子さんの積極的な歯並びの検査をお勧めしています。 お子さんの歯並びが気になる方、お気軽にお問い合わせください。 ■1期、2期治療とは? 小児矯正の必要性はお分かりいただけたかと思いますが、ではいつ頃から小児矯正を始めればよいのかご説明いたします。 【第1期治療】小学校低学年の成長期に行う治療で成長とともに状態を悪化させる要素を取り除き、その後の成長発育が正しくなるよう、軌道修正をすることを目的にしています。 【第2期治療】 永久歯列に生え変わってきてから行う治療です。基本的に上下全ての歯に固定性のブラケットを装着して行います。 大きく分けると以上の2つの時期に分けることができます。
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